一人暮らしの特徴を突いたアイデアで、満室経営をした成功事事例。　そのアイデアとは？

大家さんが一人暮らしの時に経験した「面倒くさい」を解決したアイデアで、空室ゼロへ。

アパート経営をする上で一番避けたいことは長期の空室。

計画していた家賃収入が入ってこないという事態にならないよう、対策は出来るだけしっかりと行いたいものです。

そこで今回は、ワンルームのアパートを2棟所有する大家さんの空室対策の取り組みについてご紹介します。

大家さんが独身時代に経験した「これがあったら便利なんだけど…」「面倒くさい…」と感じたことを思い出し、それを解決するための施策を行った結果、2ヶ月以上空室が続く部屋がゼロになったという実績を出されています。

それでは、見ていきましょう！

大家さん物件情報

• 今から3年前に病気の父に代わり、アパート経営をすることに。
• 自宅から歩いてすぐのところに築20年のワンルームアパート8戸、築15年の同じくワンルームアパート8戸を所有。
• 駅まで徒歩10分、都心までのアクセスも良く近くにも大学があり、立地としては悪くないといったところ。
• 父が経営をしていた時は満室になることは新築の時のみ。周囲に競合物件が多いとはいえ、常に1/3は空室ありの状態。

大家さんが独身時代、部屋探しをする際感じていたこと！

大家さんは独身時代、初の社会人生生活は名古屋。

配属先決定から4月1日の初出勤まで2週間もありませんでした。ドタバタ名古屋に行って部屋を決めて、3月末にドタバタお引っ越し。

人生初の引っ越しという事もあり、物を新居に搬入しても片づけるのに時間がかかり、地理的にももちろん分からないため生活備品を購入するためのホームセンターにも行けず、初の出勤を迎えることに。

そのような状況であったので週末の休日までは、カーテンが無い、トイレマットが無い、バスマットも無い、普段生活するうえで設置してあるものが無い状態で社会人生活をスタートさせた1週間だったそうです。

こんな経験をした大家さん、ちょっとしたアイデアで空いてる部屋をマネジメントしてみました！

「入居時のプレゼント！」と題して普段生活するうえで当たり前にあるもので、あまり費用がかからない物であれば最初から部屋に設置しておこうという施策を実施してみました。

1. カーテンの設置
2. マット類の設置（玄関・キッチン・トイレ・脱衣所）
3. 生ごみ等を入れる室内用防臭BOX
4. カジュアルな全身鏡

この4点を空室状態の部屋に設置を試みました。

コストは一部屋当たり15,000円。この程度なら負担は軽く、気軽に出来たとの事でした。

この企画をネットに掲載してもらおうと、大家さん自らスマホで写真撮影をして管理会社にデータを持ち込み担当者に趣旨を伝え依頼をしました。

それが良かったのか、内見数も増えすぐに入居が決まるという流れに変わっていきました。

ワンルーム入居者の特徴

ワンルームに入居する方は、基本的には一人住まいです。

比較的に物も少なく、生活するための備品は引っ越し後に少しずつ揃えていくことが多いのが特徴です。

筆者の私も独人時代、転勤でワンルームへの引っ越しをした時はそうでした。

土地勘のない場所に行き、週末の引っ越し。時間がなく、全てがドタバタ。

数日間、カーテンが無い部屋で夜を過ごしてました。

内見をした時に、設置してあるものがプレゼントをされるという事は単身者にとって魅力的に映ったのかも知れません。

またちょっとしたホームステージングにもなり、物件の印象も良かったのではないでしょうか？

大家さん自身の経験を通して…

「自分が思う事は、みんな同じことを思っているはず！」

大家さんはこのように考え自ら実践をした結果、ワンルームの入居者の心をつかんだ事例だと思います。

忙しい社会人の方、特に男性においては上記のような生活備品に対して特に好みなどはありません。

もっと言えば、お部屋探しにおいてもあまり希望は無いものです。

今回の事例のように最初から生活備品があるというのは、ありがたいと感じるものです。

わざわざ買いに行くのは面倒くさい、あまりお金もかけたくない。

そんな隠れた入居者心理は、おそらく経験者でなければ思いつかなかったでしょう。

大家さんの行動次第で、満室経営は難しくない‼

今回の事例のように、大家さんのちょっとしたアイデアを実践することで状況は変わります。

負担が軽いと思える程度のコストであれば、取りあえずやってみる！

そして、管理会社にしっかりとアピールすることで担当者も積極的に紹介してくれます。

満室経営を目指している、大家さん。

アイデアを利かせた空室対策を是非、実践していきましょう！